好きな絵本てありますかね
児童文学って言った方がいいのかな
僕は「永遠の児童文学」はズバリ「不思議の国のアリス」と「オズの魔法使い」
僕の中にあるファンタジーの素と言いますか、ストーリーも装飾もワードの1つまで世界観まるごと大好きなんですよね
もちろんヘンゼルとグレーテルなどのグリム童話も好きだし、それこそピーターパンもムーミンも星の王子様も冒険者たちも好きなんですけど、やっぱしワンダーランダーとしては上記2つが永遠のワンツーフィニッシュなんです
ので行ってきましたアリス展!!
さて、不思議の国のアリスってタイトルはさすがにご存じですよね
内容もまあ大体は誰もが知ってると思うんですよ
でも「それ以外」ってどこまで知ってますかね
これ案外知らない人多いと思うんですよね
えっと、結構ね、闇、深いんすよw
不思議の国のアリス
1865年出版のイギリス児童文学で作者はルイス・キャロル
キャロルはペンネームでして本名はチャールズ・ラトウィッジ・ドッドソン
オックスフォード大学クライスト・チャーチの数学の先生なんです
挿絵を描いているのはジョン・テニエル
元々はキャロルが自分で書こうとしてたんですが、以前ラファエル前派の時にも書いた美術批評家のジョン・ラスキンに止められテニエルに決まったそうです
さすがラスキン、ド変態ですが仕事はできます
世界が思うアリス
ちなみにこの人ですw
彼が働くクライスト・チャーチに学寮長のヘンリー・ジョージ・リデル氏がいまして
リデル学寮長には3人の幼い娘、長女ロリーナ、次女アリス、三女イーディスがいます
この姉妹の写真撮影を機にその後も彼は三姉妹とよく遊ぶようになっていったんですね
そんなある日彼がこの三姉妹とアイシス川をボートで漕ぎ上がる川遊びをした際、姉妹から「面白い話しをして」と言われたキャロルは大好きなアリスを主人公にしてその場の即興で作った物語、それが「不思議の国のアリス」なんですね
というのもキャロルって実は即興でお話しを作るのが得意でして、昔からその場にいる人や周りの物をパパッとデフォルメして話しを作るのがうまく、なんと11人もいる自分の兄妹にも大人気だったそうな
でその時のお話しをアリスがすごく気に入って「本にしてほしい」と頼まれたので、その日からキャロルはアリスの為にそのお話しを手作りで本にしていくんですね
挿絵も自分で描くので日々アリスの表情も練習します(この時アリス10歳)
・・・・
あ、ヘンリー・ダーガーではありません
っていうかもう僕には闇しか見えないw
でそこから2年かけて手書きで作った本「地下の国のアリス」を1864年のクリスマスにプレゼントをしました
最初は「地下の国のアリス」
ところが今度はその本を読んだ周りが「これすごく面白いからYOU出版しちゃいなYO」となってきたんですな
そこで上にも書きましたテニエルに挿絵を頼み
内容も個人的な部分を修正しつつ新たに作り直した本が「不思議の国のアリス」でして
要はとある数学教師が好きな女の子の為に作っためちゃくちゃパーソナルな本なんですよこれって
でこの大ヒットをうけ1871年のクリスマスに続編「鏡の国のアリス」を出版します
ディズニーがアニメにした「不思議の国のアリス」はこの前後編をギュッとまとめた物なんですが、そっちのストーリーの方がアリスとして認知されているのかもしれませんね(僕もそうだった)
さて、駆け足でアリスの成り立ちを振り返りましたがどうでしたかね
闇が広がっていきませんかねw
まあこの時代のイギリスってラファエル前派を見たらわかる通りなんかもう色んなことがメチャクチャなんで今更引きもしないですけどね
えらい遠回りしましたが今回のアリス展はと言いますと、原画をはじめ上記の様なアリスの成り立ちへの第一部があって、第二部は現在の色んなアーティストが描いた挿絵を入れながら不思議の国のアリスを見せていきます
色んなアーティストが各場面を描くので
絵面もどんどん変わるため
飽きずに見れます
最後は世界でアリスを描いている様々なアーティストを紹介するんですが
トーベ・ヤンソンのアリスはまんまムーミンw
ダリのアリスはシュール
エリック・カールのチェシャネコいもむし
いかに愛されてきたかよくわかる
あ、草間彌生のアリスもあります
横浜そごう美術館
もし気になった方はぜひ闇を楽しんできてくださいw
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