昼間の閑散としてる銀座っていいよね

辿り着くのはもちろんここ三菱一号館

つまりラファエル前派展ドーン!!!

ってことで来たんですけど、実はこれって「ラファエル前派展」ではなく
冠は「ジョン・ラスキン生誕200年記念」ということもあり要は「ラスキンと愉快な仲間達展」なんですよ
ジョン・ラスキンはイギリスを代表する美術批評家で
彼の著書である「近代画家論シリーズ」はすごい有名ですよね
でラスキンと言えばターナーとラファエル前派だよね〜ってことで
その2組の作品が主軸ではあるんですが、あくまでラスキン生誕200年記念展です
なので最初はラスキンのスケッチやフワッとした絵を結構見さされますw
ラスキンは美術批評家としての権威であり、若い画家達のパトロンではありますが
別に画家ではないのでラスキンのフワッとした風景画はそんなにいらないですw
でもターナーの風景画は本当に綺麗で、酷評されていた彼を擁護し
彼の才能を押し上げたラスキンの見る目だけは侮れませんな
さて一応今回のタイトルにもなっているラファエル前派なんですが
まあぶっちゃけ「ザ!ラファエル前派!」的な物は特に無くてですね
ミレイの「オフィーリア」も

ハントの「贖罪の山羊」も

ロセッティの「ベアタ・ベアトリクス」もありません

でもミレイの表情はやっぱいいとか

やっぱしハントは死ぬ程綺麗とか

今回の扉絵にもなってるロセッティのこれ

ラスキンから酷評された曰く付きの作品「ウェヌス・ウェルティコルディア」
なぜラスキンは「嫌悪を感じる」とまで憤ったのか
訣別した2人がどうなっていくのかは図録に色々載ってたんですが面白かったです
今回は「ラスキンと愉快な仲間達」なだけあって作品というよりは人間模様や物語性に重心がある感じでした
もちろんラファエル一派のその他の作品も色々ありますし
後輩のウィリアム・モリスやバーン=ジョーンズの作品も多々あるんですが
彼らが起こしたArts&Crafts運動からアールヌーボーに繋がっていく流れも見れまして
ジョーンズやモリスの後期作品なんてまんまミュシャで今見ると笑けます
フランスで印象派が盛り上がる少し前
イギリスのロイヤル・アカデミーに対して若い厨二病軍団が起こしたラファエル前派
10年程度の反逆でしたが後の西洋絵画に多大な影響を与えた面白い時代のお話しです
とはいえラファエル前派ってモデルがほとんど一緒なので同じ顔ばっかなんですよねw
まあそれもこの小さなサークル感があって面白いんですけどね
もちろん昼ドラなんて目じゃないくらいのドロドロ感は今回の展覧会では一切触れていませんw
そこら辺を少し知りたい方は山田玲司さんの番組で以前やってたので気になった人はぜひ
15分くらいから
無料部分だけでもラファエル前派の大体はわかるんですが
後半は美術の流れと本質を深く掘り下げていくのも面白いので
好きな人は500円でチャンネル登録するのもアリかもしれませんね
帰りは当然エシレでアイスかフィナンシェを買いましょう♪
