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生成AI

  • 執筆者の写真: gen kushizaki
    gen kushizaki
  • 2025年12月16日
  • 読了時間: 8分

更新日:1月12日

ChatGPTをはじめ、ある程度日常にも溶け込み始めた感のある生成AI

どうなんですかね、みなさんはもう結構使っているんですかね

音楽の世界にも生成AIはもちろんあるんですけど、僕は特に使うこともなく過ごしてきました


というのも、出始めた当初にチラッと触ったことはあったんですけど、その頃はまだまだギャグみたいなもんでして「音楽を作る」というレベルにはほど遠く「ダメだこりゃ」という印象が強かったからです


とはいえテクノロジーの世界は凄まじい勢いで進化するものでして、今年出たSunoのバージョン5はすごいとの声を聞き、今ではどんな感じなのかなと改めて使用してみたので、その雑感をまとめておこうと思います


音楽生成アプリ自体はいくつかありまして、僕は「Suno」に入ったんですけど、中国系の「Mureka」をはじめ、各社善し悪しや特徴があるので、使用する際は自分に合った物を選びましょう

制限やルールはあれど、各社無料で遊べるので使用感や生成のクオリティなどで選べばいいと思いますが、逆にどれでもいいならSunoで大丈夫です


さてその生成音楽ツールなんですが、予備知識が全く無い人もいるかと思うので、サラッとおさらいすると、音楽生成は「Lyrics」と「Styles」という2つで構成されていまして「Lyrics」はいわゆる歌詞ですよね

で「Styles」ってのがアレンジの部分になります


単純に歌詞と言ってもここで決めた構成が楽曲に大きく関与するのでとても重要です

もちろん全部自分で書いても良いですし、イメージやキーワードだけ入れて後は自動で作ってもらう事もできまして、その場合はAパターンとBパターン2つを提示してくれるので、気に入った構成の方を選びます

もちろん気に入らなければ何度でもやり直しできます


ここでの注意点は、邦楽の場合AメロBメロサビなどが一般的ですけど、Sunoはアメリカのアプリなので、構成の解釈が違うため、洋楽的な呼び方を認識しておかなければいけません


日本的に言うとAメロはVerse、BメロはBridge、サビはChorus的な感じなんですが、Dメロも「PostChorus」と書くか「Hook」と書くかでも結構変わるので、こればかりは実験しながらイメージに合うよう適切な指示をしないといけません


てかそもそもその歌詞を"どう歌わせたいか"もここで指示しなければいけません

(Shout)と書けば叫びますし、(Whisper)と書けば囁きます。歌詞の途中に(Yeah!)と書けば雰囲気で入れてくれたりもしますw

要するにこの「Lyrics」というセクションは単純な歌詞カードではなく、その曲の在り方を決定する「指示書」という解釈になりますね


でこれらが決まればあとは「Styles」でジャンルをはじめアレンジについての細かな指示を与えます

RockなのかR&Bなのかという大きな枠組みはもとより、DramaticとかEmotionalなどの雰囲気や、ビートルズ風とかサントラ風など、細かいアレンジに関する指示はここで行います

V5では膨大なプロンプトを日々積み上げているので、かなりマニアックな指示を入れてもそこそこ認識してくれるみたいですが、多過ぎると混乱して認識しないので極力少なめにするのが腕の見せ所っぽいです


前置きが長くなりましたが、では実際やってみます

歌詞はキーワードだけ入れてフル尺を自動生成しましたので適当です

スタイルですが、まずは4つ打ち系の方がわかりやすいかと思ったのでエレポップやハウス系を入れました


その記念すべき第1号がこれ


マドンナかよw

2000年代くらいに流行ってたリミックス系のサウンドに似ていますね

特にVerse2あたりの譜割りは当時のマドンナっぽいニュアンスを感じました

制作時間は5分くらいでしょうか。とりあえずこれが出てくるんですからやっぱすごいですね


4つ打ちでこれですからR&Bとかはどういう感じなんだろうと思ってスタイルを変えてみました

R&BとかHipHopとかSmoothJazzなど適当に入れて生成したのがこれ



はいコリーヌベイリーレイ

いやアカンでしょこれw

5分でこれが出てくるっていうなら、本気でコリーヌっぽく作ったらえげつないんじゃないの

ていうかソレを音楽と言ってしまっていいのだろうかw


そこでフと思ったんですよ。打ち込み系の音楽は再現しやすいんですけど、バンドなどの生音系はまだまだ全然と聞いたので、3ピースくらいのパンクロックならどうなるのかなと


やってみました


声出たわw

Punkrock以外にHiphopとかFunkとかも入れたからなのか、グリーンデイからビースティに変わったりする所もすごく面白いですねw良く出来すぎてて何回聞いても笑けて仕方ないですw


いや待てよ、と。じゃあパワーポップとかもできるんかなと思って試してみました

さすがに歌詞のキーワードもいくつか入れて、構成もちゃんと変えました

特にパワーポップだとハーモニーやコーラスが重要なので、重ねたり追いかけたりするように指示


1発目


おおーなるほど、そうきたか

パワーポップをどう解釈するかの問題なんですが、とはいえこれはこれでありというか確かにソレっぽいです

TwinGuitarやBackingPianoなど、スタイルはちょっと細かめに入れたんですが案外反映している気がします

セマンティクスって感じですかね


正直そんな変わらんw


まあとはいえどうせやるならもっとジェリーフィッシュっぽくしたいのでやり直し

歌詞の構成ももう少し調整して、スタイルもいくつか変えて再トライ


2発目


Melodiousにしたらジェリーフィッシュっていうよりはすごくオアシス味を感じました

特に1分36秒くらいからのPreChorusなんかは譜割からクチの開け方までまんまリアムですね

で問題は現在のAIだと展開の付け方に幅が無いのですぐ落ちサビみたいにするんですよね

洋楽って基本1フレーズを回す傾向にあるからDramaticって入れるとどうしても単純な「抜き差し」になりがちなんですけど、もう少しコードや楽器で展開を作れるようになったら尚良いのになと思いました


落ちサビ的なものは「1曲に1回まで」みたいなプロンプトを書けたら随分変わるのかもしれませんが、それはもっと実験してみないとなんとも言えないですね(除外項目に"Breakdown"て入れると結構回避された)


昨日の今日なのでまだ右も左もわかりませんが、とりあえず触ってみた雑感としては非常に面白かったです

一般の人の場合、このクオリティでオリジナル曲を仕上げてくれるんなら十分楽しいでしょうし、プロの場合は最初からこれで作ろうとは多分誰も思ってないので、ヒントにしたりアイデアだけで考えても恩恵はすごく大きいですしね


てか何がすごいって、この段階で著作権は僕にあるので「このまま売れる」ってのがやばいよね

僕なんもしてないんですけどw


いくつか作る中でサウンドの傾向に関して思ったのは、良く言えば懐かしい、悪く言えばちょっと古いと言える気がしました。ジャンルにもよると思うのでたまたまかもしれないんですが、歌物に関しては総じて2000年代の質感をすごく感じました

というのも00年代中頃って、僕は仕事で日々コンペ曲を死ぬほど聞いていたので、その時代の質感をすごく覚えてるんですけど、その当時に聞いていたコンペ用のデモにソックリなんですよね


同じような曲を何百曲も聴くのって正直苦痛で、僕はそれ以来コンペというものを基本しなくなったんですが、ジャンルを変えても大体20年前くらいの"肌触り"を結構感じました

世界的に見ても音楽が一番飽和していた時代なので、AIに喰わせている情報の土台がそこら辺に偏っているのも物量的な観点で見ると、あながち外れていないのかもしれません

最新のトレンドにどこまで対応するかは今後の課題かもしれませんね


新旧の話しとは少し違うかもですが、昨今のK-POPをはじめとするダンスミュージックにも似ていたような気がしました。DeepHouseからFutureFunkまで強めの4つ打ち系を女性ボーカルで出すと、結構今のK-POPっぽく、フックとかキメひとつ取っても既存曲みたいなのがちょいちょいありました


まあそらそうですよね、似たようなのが膨大に必要なジャンルで今時1つ1つ作家が書いていたら追い付くわけがないので、これら生成AIでベースをバンバン作って歌だけ差し替えてになってくるのもわからなくはない

そう考えると音楽生成は未来の話しじゃなく、もう既に僕らの日常になっているのかもしれません


それと現状では一般の人より音楽をしている者の方が1日の長というかアドバンテージが若干ありますね

LyricにせよStyleにせよ、ディテールをわかっている者の方がより具体的な指示もできますしね

SunoのHPでもSpotifyのように色んな人の曲が沢山アップされているんですけど、質は正直そこそこです

素人さんの遊びという枠を抜けていないのが多い中「こいつ絶対プロやろw」って人もいて、そういう人とそうじゃない人の差が今は結構ありますけど、今後どうなっていくのか楽しみです


極めたプロンプト芸人とかが出てくると、そこらのミュージシャンなんかよりよっぽど斬新でかっこいい曲を作るようになるのかもしれませんしねw


もちろん日本語にも対応していますから日本語で歌わせることも全然できるのですが、やはりそこにはちょっとしたコツや訓練が必要みたいです。うまく理解できない漢字も多いので、カタカナで書いてみたりなど現状ではそれなりに工夫がいるみたいでした


いずれにせよ触ってみた雑感としてはめちゃくちゃ楽しかったです

もっと細かいプロンプトを書けて、もっとイメージした物に近づけられるよう少し勉強してみようかな


興味がある方は暇つぶしにでもいかがですかね

しかしすごい時代になったもんですなw


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