ゴ〜ンヌ
- gen kushizaki

- 11月14日
- 読了時間: 10分
更新日:11月17日
ドジャースロスの串崎ですこんにちわ
MLBのワールドシリーズでドジャースが奇跡の勝利&21世紀初&球団史上初の2連覇を達成してから早2週間
興奮冷めやらぬ中、本日MVPが発表され大谷翔平がまたもや満票で3年連続4度目のMVPを獲得しました
4度目のMVPはバリーボンズに続くメジャー歴代単独2位、3年連続もボンズ以来メジャー史上2人目
MVPの連覇がいかに難しいかがよくわかりますよね
でも大谷がすごいのはこれら全てを"満票"で獲得していることでして、割れるのが当然のMVPで満票を複数年取るなんてのはメジャー史上大谷のみでして、この「満票4度」も自己で記録を更新中
投票制だとアンチや逆張りも必ずいる中で毎回満票を取るのは本来1回でも難しいため、この「満票4度」を抜くのはもう本人しか無理なんじゃないかと言われてるみたいですね
これで大谷が今年獲得したのはリーグMVP、NLCSのMVP、ワールドチャンピオン2連覇に加え
打者関係は当たり前かのようにシルバースラッガー賞、ハンク・アーロン賞、エドガー・マルティネス賞
そこにレジェンダリーモーメントオブザイヤー(伝説的瞬間)2025も獲得
これは先日ブログに書いたNLCS第4戦での3HR&10奪三振という史上初の記録が伝説的瞬間に選ばれました
あとはオールMLB 1stなど、とにかく思いつく賞を全部入れた福袋みたいな状態になっております
さてこれで2025年のMLBもいよいよ終了したわけですが、シーズンを通して見ていたせいか、ポッカリ穴が開いてしまった様で若干寂しくもありますw野球ファンの人は毎年こんな感じなんですねw
僕が野球を語るような世界線があるとは思ってもいませんでしたが、スポーツのみが持つ奇跡や感動の瞬間てやっぱりありますよね。僕は音楽や美術など、どちらかと言えば文化的な営みに力点を置いてきましたが、肉体の境地であるスポーツの方が、より原始的であり人間の心を動かすのも少しわかる気がしました
もっと言うとワールドシリーズでのあの奇跡の瞬間をいくつも目撃すると、彼らが神様を信じる気持ちもちょっとわかる気がします。漫画でもありえない都合の良すぎる奇跡が何度起こったことか
絵に描いたようなシーソーゲーム、もつれにもつれた最終第七戦、大谷が3回にスリーランを打たれた瞬間、ぶっちゃけ全員ブルージェイズが勝つと思ったはず
別に諦めの境地というわけではなく、それまでの試合を見てきた者は正直そう思ってましたよね
一応最終の第七戦までは来たものの、ドジャースが勝ったのって「いやそれ偶然やんw」てのが多かった
やっぱ勢いというか、意地というか、32年振りの優勝を目指してきた者達の執念を随時感じました
ブルージェイズなんて昨年最下位ですよ。図式的には王者に挑むポンコツ軍団です
それが球団や選手全員で立て直して勝ち上がり、ついに最終戦まで来た時の自信と魂の熱さがありました
連戦連勝で勝ち上がってきたドジャースに対して、ブルージェイズは最終戦までもつれる試合が続き、
ましてや歴史に残るあの延長18回を落とした精神的ダメージは計り知れず、もはや満身創痍の状態のまま全員で掴みに行くあの泥臭さは、変な話しちょっと応援したくすらなった人も多かった気がします
ていうかそもそも第六戦で終わってたんですよね本来
9回裏。ノーアウト1塁。バッターはバーガー。打球は大きく伸びて伸びて〜〜〜スポッ
「お〜っと、フェンスと地面の間に挟まったあ〜」ないないないないwwwないからw
こんなん神様のいたずら以外にありえへんからw
結果エンタイトルツーベースで命拾いしましたが、とはいえノーアウト2,3塁という地獄は変わりません
寿命が少し延びただけで、勢い的には完全にブルージェイズの中、レフト前に飛んだボールをキケがランニングキャッチして走りながら二塁に送球し、抜けると思って走り出していたバーガーがアウトでゲームセット
これは単純にバーガーのミスですが、なんとしてでもこのゲームで決めるという思いが強すぎたんでしょうか、キケとロハスの神プレイの賜ではあれど、まあ通常なら起こっていないイレギュラーですよね
で結局最終の第七戦にもつれ込むんですが、もはや全員が満身創痍で見てるのが辛くなるほどにボロボロ
大谷も3回のスリーランでノックアウトになり、ゲームは明らかにブルージェイズに勢いがありました
第七戦もいよいよ最終の9回表。3対4。8番キケが1OUT。打者9番ロハス
これで2OUTになって最後の大谷で今シーズンは終了かと、まず間違いなく誰もが思ったはず
いやあドジャースは1年お疲れ様でした、みんな本当に素晴らしかったです、32年振りのブルージェイズも本当におめでとう、君達は本当に強かった、こんな素晴らしい歴史に残る試合を見せてくれてありG、、カキーン
ん?
ロハス同点ホームラーーーン!!
ないないないないwないからw
あまりに打てないパヘスの代わりに前回から途中参加したロハスがここへきて奇跡の同点ホームランw
いや大谷が打ったとかなら奇跡でもなんでも無いんですが、そもそもロハスは守備の名手であって、ホームランバッターどころか正直打率すらそんなに良くなかった。そのロハスが、この場面で自身初のポストシーズン第一号。打つはずの無いやつが最後の最後に打ったまさかのホームラン
と言いたい所なんですが、果たして奇跡だったのかは微妙
なぜなら次が大谷だから。ピッチャーにしてみたら(大谷の前にランナーを出したくない)と思うのは当然ですから、フルカウントまで堪えて最後の1球に賭けた時点でロハスの勝ちだったのかもしれません
とはいえ延命治療はできましたが状況はあまり変わっていません
その9回裏。エースのスネルが打ち込まれ、ついに昨日も投げた山本由伸が「中0日」でまさかの登場w
そうなのです。この爆発打線のブルージェイズが今回唯一打てなかった投手が山本由伸でして、ドジャースが4勝した内の3勝が山本由伸。昨日も投げていた投手が今日も投げるなんて本来はありえませんが、ドジャースが勝利する可能性が数%あるとしたらもう山本しかありません
9回裏。同点。1OUT。満塁。ワンヒットでサヨナラです。
バッターはバーショ。セカンドゴロ、ロハスが掴んでホームに送球でアウト
相手監督はチャレンジ(カメラ判定)を要求。なんと紙一重という言葉通り、コンマ数秒、ほんの数センチの差でアウトになったんですが、ここも本来ブルージェイズが勝ってたんですよね
試合の映像を見たらわかるんですが、この時三塁ランナーのファレファって実はほぼリードしてなかったんです。普通に普段通りのリードをしてたら全然セーフのタイミングなんですが、この時のファレファは何を恐れたのか、三塁ベースギリギリに立っており、そこからのスタートだったのでホームアウトになりました
第六戦の9回と同点ホームランとこのホームアウトでロハスは3回ドジャースを救いました
実際この中のどれか1つでもミスってたら、山本が出てこようが、大谷がどんだけ打とうがその段階で負けていたわけですから、実質のMVPってある意味ロハスなんじゃないかとすら思いました
まあとはいえ1OUTが2OUTになっただけで、引き続き満塁でワンヒットサヨナラ状態は変わりません
バッタークレメント、打った、大きい、レフト後方に伸びていきます
どうなった!?と画面を見るとキケの頭上を越えそうな勢いでヤバいと思った瞬間、センターから走ってきたパヘスと衝突!「はい終わった」と全員が思いましたが、ロハスがボールを掴んで3OUT!延長戦突入!
どう見てもピンチはドジャースであり、勢いはブルージェイズなんですが、この機を境に心理状態は真逆になった気がしました
負ける試合がまさかの同点ホームラン、山本が中0日で登場、1OUT満塁から無失点というドジャースの心境は「おっしゃああ!!」って感じですが、一方勝てた試合がまさかの延長、山本が出てきて絶望、1OUT満塁からの無得点というブルージェイズは完全に何かを逃したかに見えました
案の定延長11回表にスミスのホームランでこのゲームではじめてドジャースが王手
さっきまでの勢いはどこへやら、まさかの追いかける側になったブルージェイズは山本の前に倒れて試合終了
で無事ドジャースが2連覇したんですが、結局これが王者なんだろうなと思いました
運も実力のうちとはよく言いますが、僕も運とは案外「不確定要素ではない」と思ってる方なんです
その運を引き寄せるには安定した実力というか、引き寄せた運を掴む力が必要ですよね
力不足や準備不足である限り、偶然引き寄せられた運にすら気づかないこともしばしば
僕は一応ドジャースを応援してはいますが、初めて野球という物を追いかけて見ていたので、正直客観的に見ている部分もありまして、贔屓目無しに見ていると今回はぶっちゃけブルージェイズの方が強かったです
なんなら最後は若干応援している自分すらいましたし、それくらい引き込まれるチームでした
勢いも意地も熱量も勝っていた気がしますが、そんなブルージェイズが唯一持っていなかった物、それが経験からくる余裕というのか度胸というのか、"運を掴む力"なんだろうなと思いました
シーソーゲームを見る限り実力は拮抗してるはず。唯一違うのは32年振りに勝利を手にできそうなチームが持つ緊張感と、昨年もポストシーズンを勝った王者が持つ余裕
こういった心理状況が些細な判断ミスを生むし、逆に9回裏1OUT満塁を切り抜ける力に分かれるんでしょうね
なんだかんだ言いつつも、物事の結果にはそれなりの理由があるよなと、この試合を見て改めて思いました
しかし本当に良い試合でしたし、本当に楽しかったです
僕は自分が見てたから名勝負だと感じてるのかと思ってたんですが、今回のWSはやっぱり伝説的神回だったらしく、レジェンド達も野球通の方もみんなが今回は歴史的名勝負だったと言っているので良かった
さて2025年のMLBを総括する際、僕的にはどうしても語っておきたいことがあります
それはついにスペインでもOHTANIが紹介されていることですw
スペインで最大のスポーツ紙であるMARCAで大谷翔平が2面に渡ってドーンと紹介されておりました
恐らくみなさんもご存じかと思いますがスペインでベースボールなんて誰も見ていませんw
正直ヨーロッパは全てサッカーであり、ベースボールを見ている変わった人はごくごくわずかです
ましてやMARCAにベースボールの記事が載るなんて恐らく初めてでしょうし、これって結構な偉業です
まあとはいえベースボールが云々というよりは、大谷翔平が年間に稼ぐスポンサー料であったり、経済的インパクトとしての側面からの記事が中心なのですが、二刀流の話しや記録の話しなども詳細に書かれていました
ちなみに広告収入だけで年1億ドル以上のアスリートは歴史上ゴルフのタイガーウッズ、テニスのロジャーフェデラー、バスケのスティーブンカリーの3名のみで、ここに初めてベースボールの大谷が入ります
つまりメッシでもクロリナでもこれは達成できておりません
ベースボールに至ってはジーターとイチローとブライスハーパーの上限が1000万ドル程度なので、大谷は過去の10倍以上ということになりますwこれでも現在は22社に絞って新規は止めている状態なので、本来はもっとえらいことになっているらしく、大谷現象は今後もまだまだ続きそうです
今年のMVPは例年通り大谷とジャッジでしたが、これは同時代にメッシとロナウドがいた奇跡と同様だとするならば、野球ファンからしたら現在こそ永遠に語り継がれる神世代なのかもしれませんね
余談ですがFOXのワールドシリーズ総集編を未だに見てしまいますw
何回見ても感動する自分がいるw
初めて感動したライブや映画を何回も見てしまうのに似てるなと思ったので、スポーツってやっぱエンタメですよね。明日もまた頑張れる力を少しだけ与えられるのがエンタメの根幹だということを改めて実感しました
ドジャース&ブルージェイズ
本当にお疲れ様でした




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