GWシリーズの第二弾なんですが先に答えを言っちゃうと
デデン!「ムーミン展」に行ってきたんですね
ところがアーツギャラリーの前まで行くとね、あのスロープの下まで行列が出来てるんですよ
見てみると「70分待ち」って書いててですね「はあ!?」って思ってよく見たらね
こっちでした
ピクサーってやっぱ人気あるんですねえ
あ、ムーミン展は「5分待ち」でしたw
GWでも大丈夫w
さてそんなムーミン展、今年はムーミンバレーパークもオープンして盛り上がってるからか、ドドンと500点ほど来てまして、かつ日本初公開の物も沢山とのこと
確かに死ぬ程原画はありましたが、なんせ元が小説の挿絵なので1つ1つは小さい線画が永遠に続く感じでした
でもムーミンの挿絵やラフをベースに新聞のコミック版や絵本版やポスターからアイテムまで様々でまあなんせトーベ・ヤンソン祭りでしたわ
もちろん弟ラルス・ヤンソンのコミック版もありますw
これはこれですごく味があるのでマニアックな人もニッコリ^^
日本じゃどうしても未だに「かわいい」ってイメージなのですが
オリジナルのムーミンは少し違うので気になる人はいかがですかね
っていうかね、その「かわいいムーミン」てもう見れないの知ってますか?
日本じゃムーミンと言えば「ねームーミン、こっち向いて」ですよね
あのムーミンてもう見れないんですね
Youtubeとかで昔のムーミンを見れるっちゃあ見れますが公式ではもう昔のアニメもグッズ化も全部禁止です
これ案外知らない人が多いので、地元じゃ「歩くムーミン」と恐れられた僕がザックリ説明しますと
日本てその「ねームーミン」のおかげで元々人気も高く実は日本て北欧に次ぐ売り上げだったんですね
とはいえ、アニメやグッズの権利ビジネスをしている限りやっぱし年々売り上げは下がっていくわけですよね
キャラクター商売をしている限り価値って下がってくからね
このままだとジリ貧なのでムーミンキャラクター社は一大決心をします
「KAWAII」を売るビジネスを辞めたんです
「MOOMIN」を”アート”にしたんですわ
というのもアニメの放映権やグッズの商品化権で食い続けた結果、世界中に出回るムーミンの質は統一感も無くなり粗悪な物がはびこるようになっていたんですね
でもそれらはトーベ・ヤンソンが作ったムーミンとは言えないと、今までのアニメやグッズの商品化を世界中で禁止にしまして今後はオリジナルに忠実な物しか出さない方針にしたんですね
それがちょうど10年くらい前でしたかね
これって言うのは簡単ですがなかなかできませんよね
フィンランドの本社内でも「そんなこと不可能だ!」と大論争になったんですって
そら売り上げのほとんどがソレなんだから当然すよね
でも売り上げの為に価値を下げ続けるのをどこかでやめて、逆に「価値を守っていく努力」をしないといつか本当に消えてしまうので一旦売り上げが無くなることを覚悟しつつも、本来トーベが持っていた作家性やアート性を信じて断行したんです
当然最初は売り上げもガクーって落ちたんだそうな
でも「MOOMINはアートだ」と位置づけて世界中で展覧会を開いたり、商品化する時はフォントまで忠実にし、もう一度ゼロから価値を積み上げていく努力をしていったんですがね
結果どうなったと思います?
かつての6倍になったんですって
もちろん本質は売り上げ云々の話しじゃなくて、価値が無くなるまで売り続けるというスタイルから
価値を生む、守る、残すというスタイルを取ったからこそで、これってハッとさせられること多いすよね
僕は正直「ねームーミン」の方ってあまり知らなくて僕が好きなムーミンは元々オリジナルの方なので
「そらそうっしょ」って感じなのですが、でもこれって物を作る上でとっても大切な事だなと思います
ちなみに僕はトーベの絵本を50年代、60年代、70年代と3冊持っていますが、タッチも全部違っていて水彩のMOOMINとかほんと綺麗ですよ
50年代の色味とかもすごくいい
ストーリーもTVほど「楽しい日常」ってわけでもなく、社会風刺系の作家であり世界大戦を直撃してるので
なかなかどうしてエッヂの効いたお話しも多いです
そもそも原作小説の第2話「ムーミン谷の彗星」なんて、じゃこうねずみが「もうすぐ地球に彗星が衝突してこの世は終わる」って予言した所から始まるんすよw
怖えーよw
夢があるなあ
図録も小説サイズでいい感じ
そういえば「ムーミンの大きさ」って知ってます?
これ結構勘違いしてる人多いんですよね
どれくらいだと思います?
答えは「電話帳サイズ」ですw
GW第三弾はついにアレだ!
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