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レオレオニ

  • 執筆者の写真: gen kushizaki
    gen kushizaki
  • 3月16日
  • 読了時間: 4分

更新日:5月28日

ライブとアルバムが重なってしまい年明けから突然のラッシュ

2月はほぼ記憶が無いくらいドタバタしてたんですがようやく一段落したので久々に書いてみる


年明けに人生初の板橋区へ

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板橋区立美術館

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向かいには謎のヤギw

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我がレオ・レオニ師匠!

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一般的にはスイミーとかなんかな

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なんでまた板橋で?とお思いのアナタ。ノンノンノン。

ここ板橋区立美術館はレオ・レオニの公式と言っても過言で無いくらい縁が深い美術館なのです


今回で3回目

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30年前に行われた第一回目はなんとレオ自身が監修していました

1954年の初来日以降、80年代にも度々来日しており、96年に行われた上記個展にも来るはずだったんですけど、体調が悪化して来日は叶いませんでしたが、日本とも非常に馴染みのある作家です

なんせ空海の墓参りしてるくらいですからねw


父親はスペイン系のユダヤ人で母親はオペラ歌手というもともと裕福な家庭だったんですが、なにより絵画コレクターの叔父達のおかげで小さい頃から家にピカソやシャガールからキリコやクレー、モディリアーニやカンディンスキーをはじめ色んな名画が普通に飾ってあったそうですwんなアホなw


そりゃセンスも磨かれますわな

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さて「スイミー」をはじめ、ねずみの「フレデリック」とか「あおくんときいろちゃん」など、日本でレオ・レオニと言えば「絵本作家」という印象が強いと思いますけど、実は晩年というか結構後期からでして、元々は広告系のデザイナーなんですよね


ミラノのmottaに就職

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2年後フリーに転身

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motta社に就職した1935年頃と言えばイタリアはまさに未来派の真っ只中

そこで未来派代表のマリネッティやブルーノ・ムナーリらと出会います

未来派とは2年程の付き合いでしたがムナーリとはそれ以来生涯の付き合いになりました


結婚して就職して子供もできてと順風満帆に見えるのですが、ユダヤ人のレオは国の弾圧もいよいよ厳しくなり39年にアメリカへ亡命します。が実はここからエンジンがかかりレオの快進撃が始まります

広告代理店Ayer社のアートディレクターに就職してフォードなど大手を担当。45年アメリカ国籍取得


47年に初めての個展、48年にフリーのグラフィックデザイナーとして独立しニューヨークにスタジオを構える

48年から62年にかけてはフォーチュン誌とタイム社のアートディレクターを務め、51年から58年にかけてはオリベッティ・アメリカ支社のデザインディレクターにも就任するなど、もはや筋金入りの「デザイナー」なんですよね


ニューヨーク時代

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一気に洗練されていく感じ

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イラストもいっぱい

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絵画も全部ポップでユニーク

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まてまて、じゃあ絵本はいつ出てくるんだって話しなんですが、レオが50歳になろうとするある日。

列車の中で騒ぎ出した孫達を鎮めるため、手元にあったライフ誌の青と黄色の紙をちぎって即興で作ったお話が絵本デビューであるあの「あおくんときいろちゃん」という、とても偶発的な物だったのです。


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絵本コーナーだけのまとめ


レオ・レオニ、絵本、切り絵と言えば忘れてはならないのはこの方

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「はらぺこあおむし」のエリック・カールです!

レオの作品に感銘を受けてロックフェラーセンターの上層にあるレオのオフィスに自身のポートフォリオを持って行った際、快く受け入れランチを共にしてくれたとカールが自伝に書いています。


23歳のエリック・カール

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ニューヨーク・タイムズに就職の斡旋をしてくれたのもレオ。

そもそもイラストレーターだったエリック・カールに絵本を描くことを薦めたのもレオで、二度に渡って編集者も送ってくれたんだそうな。生涯に渡って師と仰ぎ両家共に良い関係を築きました。


レオの孫アニーにプレゼントしたエリック・カール版のねずみ

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もちろん平行植物シリーズや

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黒いテーブルシリーズや

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最晩年に描いた鳥のインスタレーションもあり

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レオ・レオニの生涯を網羅した本当に素晴らしい特別展でした

キュレーションも歴史と愛を感じる展示で板橋区立美術館を好きになりましたw

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そういえばショップを何気に見ていると2007年に開催してたブルーノ・ムナーリ100周年記念の図録があり

「え、これまだ売ってるんですか?」と聞くと「それが最後の1点です」と言われたので買っちゃった


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これがまたシブいんすよ

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見れなかったのが悔しい...

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あ、そういえばもう1つ。

板橋区立美術館のすぐ横に東京大仏 乗蓮寺というお寺があるんですよ

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まあそりゃあ大仏もありましたわ

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だからなのかな、、


セブンが黒いんです!!

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いやあビックリした

板橋やってくれるぜ、、、ゴクリ

コメント


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