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10年前には


無事終わりましたね We are SPHERE!!!!!

恒例のバラシも今回は感慨深いです

初参加の平本君も感慨深そうでしたw

僕は本来超細かいんですが60曲以上を暗譜する平本君にはさすがにあーせーこーせー言えませんでしたわw

でも逆に伸び伸び弾ける要素が出てきて結果すごく良い入りができたんじゃないかと思いました

楽器を弾かない人にはもしかすると伝わらないかもしれないんですが、楽器って「悩みながら弾いた音」と「楽しんで弾いた音」って同じ音符でも全然音が違うんですね

ので最初は悩みながら鳴ってた音が回を重ねていくうちにどんどん楽しい音に変わっていく様子がとても面白かったです

ファイナルの後、安堵からか楽屋で泣き出すのも許そうw

10年後彼が一流のミュージシャンになった頃「10年前には」って今回のツアーを思い出してくれたら嬉しいな

僕もこの10年のこと色々思い出してみました

最初の1年はバンドもいなかったので、僕はスーツケースにPCとか機材入れてガラガラ引っ張りながら彼女らと一緒に全国回ってたんですよ

しかも本来PC出しでライブをする際は「ステムデータ」と言われる

楽器別になった8トラックくらいのステレオ素材を使ってライブをするんですね

でも実は僕、当時はアニメや声優さん系のことって全然知らなくて、とにかく「可愛い声優さん達のカラオケ大会」って思われるのだけは嫌だったので、スフィアは最初っからバスドラ1発までほぼバラしたデータを作って各曲、各会場ごとに音作りして、その場でミックスしながらライブしてました

終わったら毎回修正して、テンポからアレンジもどんどん直して

本番中はPAにあーしてこーして言いながらもう必死ですわ

俺なんでこんなことしてるんだろうかって実はずっと思ってた

初めてコンサートをする人達に何から説明すればいいのかすら探り探りだったけど

でもいつか絶対かっこいいライブができる人達にしてやるって思ってた

初の武道館でバンドを入れることになった時も、バンドには1拍1音まで何度も何度も確認して相談して修正して作った

一旦バンドとしてのサウンドを作ってからそれに対するシーケンスの分量や全体のバランスは最後まで悩んだ

生で再現する限り、オリジナルを越えていかないといけないので変えていかなければいけない部分も多々あるけど、でも当然オリジナルにある「変えてはいけない大切な要素」もあるからスフィアのライブであるべき音像やフォーマットをずっと考えてた

本来はデータ周りを管理してくれるマニピレーターさんてのがいるのでそういったPC周りはやってもらえばいいんだけど、でも実はライブって「間」とか「呼吸」がすごく大切でして、演奏中は当然ですが、例えば曲と曲の「間」1つとっても今歌い終わった本人や弾き終わったミュージシャンの中には当然そのテンポや心拍数ってのが残ってるわけでして、どのタイミングで次に飛び込めば気持ちがいいのか

深呼吸1つした方が切り替えれるのかとか、同じテンポでそのまま行った方が気持ち良く入れるのかとか、

ライブって実はこういうのが地味に大事だったりするんですね

これ「半拍」ズレるだけで結構気持ち悪かったりもしてそれは聞いてるお客さんも多分同じですよね

ので本人やミュージシャンに気持ち良く演じてもらうには同じ体感をしながら一緒に「ライブ」をしてないとダメでして、一体感て結局こういった呼吸のことだと思うんですよね

ので近年は演出上プログラム化するようにしたけど最初の5年くらいは全部手で出してました

思ったより大きな拍手が来た時はこの拍手が鳴り止むまで聞こうとか

お客さんの「ワ〜!」の中にあのイントロをかぶせて行こうとか

しっとりした曲の後はたっぷり余韻に浸ろうとか全部その場で感じたままやってましたわ

でもそういった事って結局誰かに預けられもしないし、本番しながらミックスするというフォーマットも出来上がってたので結局最初から最後まで自分でするハメになるというねw

自らドツボにはまるフォーマットを沢山作ってしまったけど

でも「スフィアのライブは楽しい」ってお客さんに言われるたびやっぱり嬉しかった

最初の武道館が終わってお客さんの反応を見た時

正直今回のファイナルよりよっぽど泣きそうになったの覚えてる

これだ!って手応えや自信になったのも、あの日の景色も雨の匂いまですごく覚えてる

その当時はまさか本当に「10年前には」っていうと思ってなかったけど

僕も自分のこの10年、365日全部ここに突っ込んできたからやっぱし感慨深いことも多々あるね

今はある意味燃え尽き症候群な所もあるので僕もどこかで充電させてもらおうかなと思ってます

自分も新たな変化をしていかないといい物も作れないしね

とりあえず「スフィア第一章」は無事終了しましたが

今後彼女達がどう変わっていくのか楽しみですね

ホント僕こそ感謝しかないですわ

本人もスタッフもお客さんも本当にお疲れ様でした♪

Heart to Heart だぜ〜!


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