ツアーも制作も落ち着いてきたので行ってきました
デデン!バスキア展!!
日本でこんなに大きなバスキア展なんて初でして、サブタイなんて「MADE IN JAPAN」ですよ
なかなか大きく出ましたねw
作品からとってるんですけどね↓
没後30周年ということで、昨年から結構バスキア関連のあれこれも多い中、満を持してついにバスキア展が始まりました!
とは言うものの知ってる人どれくらいいるんすかね
ぶっちゃけそんなにいないんかもしれないですねw
ZOZOの前澤さんが123億でバスキアの絵を購入して少し話題になったけど、まあいうても別に作品が取り上げられてたわけでもないのでバスキアやウォーホルなんてやっぱり知らない人の方が多いんだろうな
ジャン=ミシェル・バスキア
80年代のニューペインティングを代表するアーティストの1人で、彗星の如く現れて様々な衝撃を与え、27歳でこの世を去りました
音楽でいうカート・コバーンみたいなもんですな
例の27歳説の1人なんですが、僕はこういう一瞬にして燃え尽きる人達が持つエネルギーとか儚さとかにすごく惹かれるんですよね
中でもバスキアやカートが好きなのは「同じ時代を生きたから」なのかも
作品と時代性というのは切っても切れない物でして、80年代も90年代も”その時の空気感”を体験してるからダイレクトにきます。バスキアなんかは生い立ちも含めそのシンパシーはやっぱすごいありますね
そんなバスキアなんですが、まあ簡単に言いますと「かっこいい厨二病」です
盗んだバイクで走り出したい時代ってのがあるわけですよね
校舎の窓ガラス壊して廻りたいくらいの衝動を抱えて生きていたわけです
実際15の夜に家出をして友達の所を転々として暮らしてたしね
あまり言うと尾崎警察に捕まるのでこれくらいにしとこうかなw
ちなみに尾崎も27歳なんですなこれが
そんな言いたい事も言えないポイズンを色んなアートで表現していくんですが、SAMOというストリートアートであったり、GRAYというノイズバンドであったり、絵以外にも色んな形で自分の中の衝動を形にしていくアーティストでして、廻りを巻き込み人を寄せ付けたエネルギーの集合体が「バスキア」なんですな
前澤さんが所有されている作品も今回出ていますがまさに魂の叫びですわ
僕怒ってる時まさにこんな顔してるもん
\コラーーーー!!!/
今回の展示会は世界から集めた130点ほどの作品が来てまして、サブタイ通り日本との関わりを持つ作品も結構ありました
YENとかがモチーフになってる作品も多く
バスキアは何度か日本にも来てるんですが、ジャパンアニメやゲームに惹かれ、作品に色々取り込まれてる物も多いんすよ。83年に銀座で個展を開いた際、日本の”折り紙”にやたら感銘を受けた作品もありましたね
五重の塔も結構出てきたりね
全部デカイから見てて気持ちいいです
圧力もすげえしね
いやあ、やっぱかっこいいよねバスキア
イエーイ!って感じで見て楽しむのでも全然いいんだけど、本当は80年代の温度感なんかも知ってた方がより皮肉も効くので興味のある人はその時代性を調べてみるのもありかもしれません
簡単に言いますと80年代の日本というのは超バブルなわけですよね
いわゆる「ジャパン・アズ・ナンバーワン」てやつですよ
”東京を売ったらアメリカが買える”って言われてた時代ですな
車からウォークマンまでMade in japanで溢れてた時代です
音楽の世界で言っても80年代なんてYAMAHAのDX7から始まりRolandにせよAKAIにせよKORGにせよ、世界中の新しい音楽には必ずと言っていいほど日本の楽器が使われていました
もちろんデジタルだけの世界では無く、HipHop以降でみてもターンテーブルなんてついこないだまで世界中TECHNICSでしたよ
何が言いたいかというと、バスキアのいう「MADE IN JAPAN」、ましてや「YEN」などというモチーフは「日本バンザーイ」って意味じゃなく富の象徴=資本主義の権化たるイメージであることも理解しておかないといけません
そもそもSAMO時代からバスキアが訴えていたのは社会問題や人種問題に対する風刺や皮肉なわけでして、基本ストリートアートが「○○大好きー」なんてことを訴えることはありませんしねw
念願通り富を掴んだ晩年は、かつて自分が唾を吐いてきたセレブ層にいる自分に対し、自己矛盾の狭間で苦しんだとも言われていました
人間なかなか思い通りにはいかないもんなんすね
でもそれら全部含め、バスキアやっぱいいですよ
この一瞬で散った溢れるエネルギーってなにかグッとくるし、たまにはこういうパンチのある物に触れてみるのもどうですかね
全員前に習えの時代にこそ、こういう「オラア〜!」って作品が刺さるかもですよ
つーかポップだしさw
バスキア展おすすめっす(๑′ᴗ‵๑)
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