悪の考察

いつもド真ん中で見れるJoy Prince品川最高


行ってきました「JOKER」!!


久しぶりに面白い映画を見たって感じですげえ良かったです


映画冒頭でスターウォーズとかターミネーターのPVも流れてましたが

あの画面から溢れる蛇足感...豪華な消化試合を見せられてる感じでしたわ

とはいえ何十年も世話になった先輩みたいなもんなので見届けますけどねw


近年そういった作品が多くて正直辟易してた部分もあってか

今回の「JOKER」は久しぶりに面白い映画に出会った気がしました


興味ある人はもう見てるだろうし、そもそも「ジョーカーができるまで」ってだけの話しなので

ネタバレも何も無い映画ですから今回は遠慮無く話そうかなと思います


まずよく言われている解説としては「ダークナイトを見てから行こう」とか

なんなら「タクシードライバー」と「キングオブコメディ」は見ておこうとかがありますが


いらないですw


この映画は別にそんなの全部知らなくても、1本の映画として普通に面白いです

てかそもそもこれって「アメコミ映画」じゃありません

あくまでDCのジョーカーというキャラを”用いただけ”のニューシネマ

いや、もはや「ロックスター誕生映画」と言っても過言ではありませんw

それくらい1本の新しい映画として十分完成しています


映画に限らず物事なんて知らないより知ってる方がより深く楽しめるのは当然ですが

それはあくまで知ってる者だけが「ニヤッ」とできる特権やギフトであって

知らないからってこの映画の本質がマイナスされたりすることは無いので全然大丈夫です


もちろん興味や時間のある人はぜひスコセッシ作品も見ておく事をお勧めしますけど

世界観のオマージュを知ってもあくまで「ニヤ」っとできるだけでストーリーとは関係無いですが

もし彼女に「あ、ここのシーンは何々のオマージュなんだよフフン」

とスノッブを効かせたい頑張り屋さんは大至急コッソリ見ておいてくださいね


さて、ウダウダ語る前に前提として言っておくことがありまして

僕実はDCやMARVEL系のアメコミ映画ってあまり好きじゃないんですねw


いや見はしますよ、一応ね

見てはいるんですが、正直アメリカンなマッチョイズム特盛りのヒーロー物ってダメなんすよ

アンパーンチ!と同じ感覚で見えてしまうんですよね...


誤解無きよう少しだけ補足すると、ヒロイズムが嫌ってわけではないんですが

ことアメコミってどうしても子供っぽさというか結局「CGによる効果」が全てで

そこで行われている内容自体は正義のヒーローごっこというか...


いや、真面目な話し「スーパーマン」とかって面白いですか?

昔アメリカ人の友達に「日本人じゃ正直わかんないよねw」って言われたことがあって

あの感覚ってアメリカのマッチョ文化に触れてないとなかなかわからないらしいですよ


のでランボーやジャッキーチェンで「いっけええええええ!!」

って言ってる方が僕にはよっぽど楽しいかもしれません


それともう1つ

僕はそもそも「悪の成り立ち系作品」もあまり好きじゃないんですね

悪ならイチイチ種明かしすんなって思っちゃうから

だって結局「お涙頂戴」になりがちなんだもん


アメコミはそんなに好きでもなく、悪の成り立ち系もあまり好きじゃないのに

じゃあよく「JOKER」を見に行ったなって話しなんですがね


そんなウダウダしたことを全部かっ飛ばすほどの「ルック」があったからです

いや、なんせ「かっこいい」んですよ

PVの段階で僕の好きな物がてんこ盛りで、まだ見てないから内容はわからないのに

既に「あ、これ絶対ヤバいな」ってずっと楽しみだったんです


僕は評論家でも深掘り派でもないので解説はしませんが逆に小難しい話しなんて全く必要なくてですね


これを「かっこいい」と思うかどうか

それだけなんすよ


僕はこの1カットでもう既にゾクッとするんですね

表情からデザインから色味から全てがロックオンされる感じ


初めてPVを見た瞬間僕の中にバン!バン!バン!と現れた3つがあるんです

あれ、かつてこれと同じ「ゾクッ」を経験したことがあるぞと


これですわ


初めて「時計仕掛けのオレンジ」を見た時のあの衝動ね

あの何かよくわからんけど体の中に渦巻くモヤモヤ

全てが無茶苦茶だけど異常に惹きつけられるかっこよさ

これと同じ「ゾクッ」って感じがあったんです


絵的なことで言うと同時に出てきたのがこれ


ジェームズ・アンソールを初めて見た時のあのゾワッて感じね

一見カラフルな色に包まれて美しくポップに見えるアンソールですが

人間の内面が「仮面」という形で表に出てしまっている狂気ね

これってまんまJOKERですよね


でPVを見た時に僕の中で流れてきた音楽がこれ


僕の中にあるJOKERのイメージを音で表したらまさにこんな感じなんです

クラシックやシナトラもいいんだけど、純粋に血湧き肉躍り問答無用で「かっこえええ」ってなる

多少攻撃性を持った音楽も欲しかったなと個人的には思った所もありました

映画ってすぐ歌詞の引用とかになりがちなんですが違うんすよ「音」が大事な瞬間もあるんすよ


でもホワイトストライプスの何がかっこいいかを説明しろって言われても理屈じゃ説明できません

ここのコードがどうだからかっこいいとか、この揺れがどうだからかっこいいとか

音楽という形の無い物って理屈で語った瞬間究極にダサいじゃないですか

なぜ今のギャグが面白いのかを説明されても笑えないのと一緒ですよね


上でも言いましたが仮にツェッペリンやジミヘンを聞いたことなんて無くても

ストライプスのかっこ良さが変わることなんて1mmも無いでしょ

知ってる者はフレーズや音の1つに「ニヤッ」とできる瞬間があるってだけで

そんなこと曲の本質や衝動とはなーんも関係ありません

ゴタクはいいからとりあえずボリューム上げようぜってなもんですよ


何が言いたいかというとそれくらい「感覚に預けて見てもいい映画」と言う事でして

僕がこの映画を素晴らしいと思うポイントは「セリフで一切語らない」という部分なんですね

あるじゃないですか。ぜーんぶセリフで説明するアホ用の作品

逆に難解なだけで客を置いてきぼりにする作品も多い中、この映画はそのバランスが素晴らしく

無駄な説明セリフも一切無いけど、ちゃんとこちらが受け取れるように作られててまして

絵と言葉と表情だけで積み上げた後は、こちらの感受性に預けるってスタイルがすごく好き


つまりこれってアートなんですよ

商業用巨大資本ポピュリズム映画ではないと思うんですよね

創作側の人間としては今回すごく刺激を受けた物が多かったです


階段で踊るシーンなんて映画の名シーンシリーズに入るんじゃなかろうか


あ、ルックについてばかり言ってますがもちろん内容も素晴らしいですよ

観客を無理矢理ライドさせてから無理矢理下ろしていく進行はもとより

現代社会とのリンクのさせ方も、最後の煙に巻く感じも完璧すね


何よりこんだけやっておいて、結局何がやりたいのかというと

今流行りのアメコミキャラを使って「ニューシネマを再現する」という手法

実はトッド・フィリップスこそ正に”JOKER”かもしれませんねw


個人的には久しぶりに好きな映画に出会えたので大満足でした

あまり頭でっかちにならず、純粋に楽しんでこそがエンタメなので

興味ある人はぜひ見に行ってくださいまし(๑′ᴗ‵๑)


っていうかホアキン・フェニックスのジョーカーマジ最高

正直僕の中のジョーカーってずっとジャック・ニコルソンだったんですが

今後僕の中のジョーカーはホアキン・フェニックスに交代しそう

すげえ良い役者だなあ

将来彼は劇中でも憧れたロバート・デニーロと同じ場所にいるのかもしれない

そう考えたら更に感慨深いぜ

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