太田記念美術館に来たんですよ
原宿のド真ん中に浮世絵専門の美術館があるところがTOKIOだよね〜
今やっているのは「闇と光 清親・安治・柳村」という企画展なんですがまあぶっちゃけ「清親祭り」ですわ
我が小林清親祭りと言われたら行くしかあるまいと思ってよく見てみたら
なんと11時から学芸員によるスライドトーク&作品解説があるというじゃありませんか
10時半から整理券を配布して先着50名と書いてたんですが(50人も来るんかいw)とナメてかかり
10時過ぎにのんびり家を出て、着いたのがちょうど10時半だったんですけどね
めっさ並んでるんですけどw
やっぱすごいね小林清親
「江戸の広重 明治の清親」と言うだけあって近代浮世絵の人気絵師ではあるものの
平日の朝からこんなに並ぶ人なんていないと思ってたんでマジやばかった...
小林清親
明治初期に江戸から東京に移り変わる街を「光線画」と呼ばれる新たな様式を作り
光と闇で繊細に描いた画家なんですけどこれがまた死ぬ程格好良くてですね
基本暗いんですよ
人物もシルエットが多かったりね
淡い感じも最高
高橋誠一郎が「木版技術で表現された西洋画」と言っていた通りエッセンスがすごく洋画的でして
ノスタルジックなのに斬新な感じでホント素敵なんですよ
で今回の企画展はほぼ清親なんですが、タイトルにもある通りあと2人ピックアップされており
1人目は清親の一番弟子で光線画を引き継いだ井上安治の作品も色々ありました
めちゃ清親
17歳でデビューした天才絵師だったんですが、26歳で惜しくも亡くなってしまいました
でも清親が認めただけあってよく見て行くと画力も構図も最高でした
2人目は今回の扉絵にもなっている小倉柳村
解説員の方もおっしゃっていたんですが、実は柳村の詳細ってほぼ無くて謎の絵師なんですって
直接のお弟子さんではないんですが、個人的に清親を師事していたとのこと
前回の「江戸の天気」も今回の「闇と光」も太田は毎回テーマが面白くていいよね
でも今回実感したんですけど例えば浮世絵と言えば、どうしても絵師の名前しか残りませんが
もちろん浮世絵には彫師と摺師がいるわけで、この人らの存在もかなりデカいんだなと
清親の作品でも摺師が変わるだけで随分作品が変わるんですよね
僕らの世界で言うと絵師が作詞作曲、彫師が編曲、摺師がエンジニアといった感じでしょうか
そもそもの骨組みである作詞作曲は当然アーティストなんですが、アレンジャーによっても変わるし
それらに最終的な色付けをしていくエンジニアも作品の質を決める重要な役割ですよね
出会う者の相性によって作品が掛け算になる時もあれば割り算になっちゃう時もあるので怖いすね
人生ってホント「誰に出会うか」でほぼ決まっちゃうからなあ
掛け算な人に出会っていきたいもんですな(なんじゃそれw)
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