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生賴範義展


やっと時間ができたので行ってきたんですよ

生賴範義展ドーン!

名前を聞いてもわからない人、実は結構いると思うんですよね

でも少なくとも僕らの世代で生賴さんの絵を見たこと無い人なんて多分いないんじゃないかしら

日本が誇るイラストレーターでして、おっさん連中にはもう涙ものですw

入ると廊下に二十代の頃書いてた新聞広告や雑誌の挿絵がズラリと並んでて

1960年代

そのまま進むと最初の部屋に待ち受けてたのは...

生賴タワードーン!!

今まで生賴さんが表紙などを書いてきた小説や雑誌で積み上げたタワーでして

全面有名作品だらけ

SFアドベンチャーシリーズもそうですが上の「ムー」とか超なついw

右下にはジュラシックパークとかもありますね

このタワーの周りを色々な映画のポスターが並ぶわけなんですが、、、

はいゴジラきたー!w

生賴さんと言えば「ゴジラ」で覚えてる人も結構いるんじゃないかな

僕一番左にある84年のポスター覚えてるもん

これ以降平成ゴジラまで映画のポスターは生賴さんが書いています

グーニーズとか泣きそうw

逆シャアもすごく覚えてる

でもやっぱし生賴範義の名を世界に知らしめたのはコレですよね

はいスターウォーズドーン!!

もうこれ超覚えてる。

「スターウォーズ / 帝国の逆襲」

元々は最初のスターウォーズが大ヒットしたのをうけて徳間書店が出した「スペースSF映画の本」

という雑誌にスターウォーズのイメージカットとして書いたのが始まりなんですね

それを見たジョージ・ルーカスが20世紀フォックスを通じて「次回作のポスターを書いてくれないか」とオファーしてきたんです

のでこの帝国の逆襲は日本用ポスターではなく「国際版ポスター」でして、全世界のスターウォーズファンはこれを見てたんですな

しかもこれまでの映画や雑誌のポスターって主人公が大きく真ん中にいるか、正義と悪が向き合う構図が基本だったんですが、このポスターで初めて出た「後ろに巨大な敵がいて前に主人公達がいる」という構図はこれ以降ほとんどの映画で未だに使われている構図ですよね

この「強大な悪と戦う感」てやっぱすごいもんねw

あ、ちなみにアメリカって「写真」より「イラスト」の方が価値高かったの知ってます?

映画のポスターから雑誌の表紙までかつては全部「イラスト」だったんです

撮ってそのまま使う「写真」の方が”安物”って価値観だったんですよ

昨今ではCGが全盛ですがアメリカって未だにイラストも多いですよね

この後は各コンテンツ別での特集部屋になっていきまして、隣のゴジラ部屋や小松左京部屋は権利上写真は撮れなかったんですが、小松左京コーナーの「復活の日」のイメージボードはもう全部やばい

その隣は「幻魔大戦コーナー」でして

僕らの世代で「幻魔大戦」といえばやっぱり大友克洋の映画版だと思うんですが、オリジナルの小説を書いていた平井和正版のイラストを書いてたのが生賴さんでして、今回は「ベガ」の大きなフィギアが展示されてるんですがね

サイボーグ戦士ベガ

生賴さんの原画を元に立体造形デザインを寺田克也氏が、造形をシンゴジラでお馴染みの竹谷隆之氏が担当するガチっぷり。その他のコーナーも全部面白くて言い出したらキリが無いのでやめますが

ウルトラマンパワードも(1993)

AKIRAのS.O.Lも(1988)

なんか男子のロマンが詰まりすぎてて泣きそうだぜ;;

もちろん生賴さんと言えばあの写真を越える人物画シリーズや戦艦、戦闘機系の描写はもう圧巻です

最後は生賴さんのオリジナルコーナーなんですが、画家になりたかった生賴さんは常に油絵も描いてたそうなんですね

でもよく見ると

混沌とした物や

世界への憂いや

戦争の爪痕など

空襲を経験している生賴さんが個人的に描く絵は決してスペースヒーローでは無く、怒りや悲しみがベースになってました

自画像

まあなんせ超絶に面白いのでおっさんはもちろんの事、男子はぜひぜひ見て欲しいなあ

2015年に79歳で亡くなる寸前まで絵を描いてたそうです

上野の森美術館で2月4日までやってますので日本が誇るイラストレーターの歴史をぜひ

興味はあったのに行けないという人でも2月4日までなら図録は通販で買えるらしいですよ

図録だけでも超絶に面白いので気になる人はぜひぜひ♪

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田中一村

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