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写本の世界

みなさんはお盆休みってやっぱし旅行とか帰省とかされるんですかね

僕は特に行く所も無かったのであそこに行ってきたんですよ

ほら、お盆と言えばもうこれしかないじゃないですか


そうです!写本です!


てかそんなことより今回は色々驚いたのです

まずお盆、写本、35度、「おっしゃ勝った」と思って行ったんですよ

このクソ暑いお盆の最中に写本なんか見に来るやつなんているわけないやんwプークスクスw


めっさ並んでるんですけど...


いやむしろこんなに並んでる西美自体久々なんですけどw

もちろんこれらは当日券売り場であって、事前予約をしている勝ち組のワタクシはlet's go walking through the park todayなんですが、正直この温度の中そこまでして見るか?と思ってしまう自分もいたり...


まあ常設や他の展示もありますし、なんなら暑すぎて涼みに入ってる人も絶対にいるでしょうから、全てが写本を見に来たとはとても思えないのですが、それを差し引いても結構いたんですよね

でもそんな中で今回一番驚いたのはですね、「ゴスロリ系」の子がすごい多かったということなのです


最初は意味不明だったんですが、よく考えるとゴシックなラテン文字の世界なので、デザインをはじめこういった世界観自体を楽しみに来てるんかもしれませんね

結構ガチの子とかもちょいちょいいて、ある意味写本より不思議な世界を垣間見た気がしました



さてそんな写本。てかそもそも写本てなんやねんとw

世界の大きな革命の1つにグーテンベルクの活版印刷がありますよね

単純に「活字の印刷」という意味では木版も入れると中国の方が全然早いですし、日本も江戸時代の少し前には既に印刷物は存在しているのですが、あくまで天皇に献上する物とかお寺の曼荼羅などごくごく一部であって、けっして量産する物ではありませんでした。なぜなら漢字は文字が多すぎるから。


一方アルファベットは26文字しかない上に小さく簡略しやすいということからシステム化するのが簡単だったので、ヨーロッパから一気に広がって一般の人達でも読める書物、要は「本」が誕生したわけですよね

とはいえグーテンベルクの活版印刷は1445年ですから、じゃあそれまではどうしていたのかと言うと、当然「人が手で書いてた」わけでして、それが今回の「写本」ということになります


当然高価な物なので聖書をはじめ多くはキリスト教にまつわる物が基本なんですが、「知の伝達手段」は人が手で写した書物しかなかったわけですよね。記録や保管に至っても羊皮紙に書き記すしか方法がありません

今回はそれら11世紀から15世紀くらいまでの中世ヨーロッパで広まった書物「写本」を見るという企画展です


こういうの


ヤバくね?w


手帳サイズっていうのかしら


基本はめちゃ小さいんですけど


その中に書かれる世界の美しさよ


絵自体が小さいので


キャプションに拡大したのも載せてくれてる


人が作る物なのでそこには職人が登場するわけで、そこには技術やセンスが問われてくるわけで、小宇宙とは言い得て妙というか、つまりは小さい絵画ですな

起点となるアルファベットを拡大して装飾するのがトレンドだったみたいなんですが、徐々に周りも装飾で彩られるようになり、植物のアカンサスなどが人気だったんだそうな


中でも僕が個人的に好きだったのは楽譜シリーズ


ネウマ譜と言います


これらはグレゴリオ聖歌などを歌う用に記した楽譜なんですが、この時代はまだ4線でした

歌などは1オクターブあればいけるのでこれで良かったのだそう

とはいえこれではリズムも長さもわからないので、あくまで音階の確認しかできませんね

音符が四角いのは当時の羽ペンは先が平たいからで、下に薄く見えているのは羊皮紙などは高価な為、メロや曲を変えたり修正したのが消えずに残っているからなんだって


いいやん素敵やん


ちなみにこれはカレンダーw


今回は150点ほどあって


言い出したらキリがないのですが


版画とか


なんなら刺繍まで出てくる始末


人の手が作る物ってやっぱすごいよね


ざっくりダイジェスト



今月末で終わるんですが、もし暇過ぎて死にそうな日があったら気分転換にどうですかね

写真や映像で見てもぶっちゃけようわからんので、実際に目の前で見る方が100倍素晴らしいですよ


ゴスロリ達に幸アレ


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田中一村

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