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バウハウス

周りで「愛の不時着」を見ろ見ろとうるさいもんで頑張ってるんですが、基本ドラマを見ない僕はそろそろ墜落しそうな串崎ですこんにちわ

曲の編集ばかりしてるとどうしても内へ内へと入ってしまうので、一段落したのもあってフラッと行ってきたんですよ


東京駅


つまりバウハウス展ドーン!!!


バウハウス開校100周年として昨年から今年にかけて色んな所で企画展がある中、我が東京ステーションギャラリーのバウハウス展に行ってみました



とはいえバウハウスなんて聞くのも初めての人が多いかもしれませんがザックリいうと100年前のドイツにできた芸大みたいなもんですな

ドイツ語のバウは「建築」の意味なので単純に言うと「建築の館」って感じなのですが、バウハウスの設立宣言に「全ての造形活動の最終目的は建築である」とあるくらい当時はあらゆる分野のデザインを建築の下に統合しようとした理念がありました


のでバウハウスは従来あった孤高の芸術家を育成するアカデミー教育を完全に否定し、もっと社会や生活に目を向けた新しい芸術家を育てる学校作りを目指したので、集まる講師陣もカンディンスキーやクレーをはじめ、各分野で一級品の芸術家を招き、各々が専門とする独自の芸術理論をもって授業していたんですね


バウハウスのカリキュラム


日本語にするとこう

さて、そんなバウハウスは1919年に設立されましたがナチスに閉鎖された1933年まで、実はたった14年しか活動期間がなかったにも関わらず、100年後の今もなぜ注目を浴びるかというと、バウハウスが以降の芸術家に与えた影響は大きく、そこから生まれ、根付き、現代の僕らが当たり前に感じている物やデザインに多大な影響を与えたからなんですね


人の好みって自我だと思いがちですが、案外”時代”にインプットされている要素も大きくて、僕の世代なんかは単純に「あ、これ好きだな」とか「これかっこいいな」と思う色や形や素材って結構バウハウスの流れだったりする所もあります


特に資本主義の権化たる僕らのような世代には「デザインされた物」に好意を感じ、なんのデザインもされていない物に対しては殺意すら覚える瞬間もありますw

一口にデザインと言っても芸術的/精神的デザインと、工業的/職人的デザインと2つありますが、この「どちらにするか」ではなく、これらを融合したバランスに新たな美を求めたんですな

初代校長のグロピウスも設立宣言で「芸術家と職人の間に本質の差は無い」と言っています

イギリスのArts & Crafts運動は世界に波及しましたがドイツではバウハウスに繋がったんですね


今回の企画展はそんなバウハウスの作品を淡々と見せるというのではなく、「バウハウスってどんな所だったのか」を作品を通じながら紐解く企画展でした


そもそも論から始まって


どんな授業をしていたのか


各講師ごとに説明していくんですが


ゾワゾワする


広告も家具も写真も文字も


そのバランスの良さね


美しすぎて吐きそう...


在学した日本人の作品も多数


外には座れるバルセロナチェアとワシリーチェアが


僕は元々家具が好きなもんでバルセロナチェアとかワシリーチェアなんかを見るとやっぱし未だに「かっこいい〜」なんて思っちゃうんですよねw


バルセロナチェアを作ったミース・ファン・デル・ローエは3代目の校長ですし、ワシリーチェアを作ったマルセル・ブロイヤーなど、バウハウスがいかに巨匠を生んだことか

この工業性とデザイン性を兼ね備えた革新最高よね。やっぱ今見てもかっこいいもんなあ


あー楽しかった


駆け込みで行きましたが良かった。全然知らなかった事も多くてすごい勉強になりました

今後は僕も「おれ〜バウハウス出たしぃ〜」と言い張ろう


そいではまた!


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